【用語解説】難燃塗料(なんねんとりょう)とは

用語解説

難燃塗料

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難燃塗料(なんねんとりょう)とは

外壁塗装における難燃塗料とは、火災が発生した際に火の勢いを抑え、火災拡大を防止するために使用される塗料のことです。
一般的に、難燃性能を持つ化学物質を含んでおり、防火性能に優れています。

難燃塗料は、建築基準法や消防法に基づく耐火性能基準を満たすことが求められています。
また、耐候性や色彩の安定性も高く、長期間の使用に耐えることができます。

具体的には、難燃塗料には、無機質材料(酸化アルミニウム、酸化マグネシウムなど)や、有機質材料(フッ素樹脂、シリコン樹脂など)が使用されています。
これらの材料は、高い耐熱性能を持ち、火災発生時に熱を吸収して発火を抑制する働きがあります。

難燃塗料は、一般的には耐火性能基準に適合することが求められますが、その中でも特に高い耐火性能を持つ「特定建築物等用途用難燃性塗料」と呼ばれる種類のものがあります。
これらは、公共施設や高層マンションなど、火災の影響が大きいと考えられる建物に使用されることが多く、より厳格な性能基準を満たすことが求められます。

ただし、難燃塗料は一般的な塗料と比べて価格が高く、また、塗膜が厚くなるため、塗装の際には注意が必要です。
また、防火性能が高いため、通気性が悪くなることがあり、湿気やカビの発生などが起こりやすくなる場合があります。

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